カリモクのオフィス空間への取り組み

SPECIAL TALKS クリエイティブに、モバイルに、コネクトする。
カリモクの新しい挑戦から生まれた「空間」。

林博行hiroyuki hayashi
(専務取締役)

黒田大輔daisuke kuroda
(K studioプロジェクトリーダー)

「K studio」プロジェクトを立ち上げた経緯について
林:元々、老朽化した総張工場オフィスの建て替えに合わせ、普通のオフィスをつくるつもりでしたが、設計を建築家の芦沢啓治氏にお願いしたことで、「K studio」プロジェクトが始まりました。芦沢氏の“家具は空間をつくるピースである”という我々にはない発想から、ここを、今までのカリモクにはない、多くの人に見ていただける空間にすることで、カリモクとして何か新しいことが発信できるのではないかと考えたのです。
黒田:私は工場のオフィスで20年間勤務した経験から、オフィスのインテリアに対するアイデアを持っていました。例えば、オフィスにもカリモク製のデスクを置いたり、ゲストをお迎えする設えにしたり。プロジェクトを機に、こうした私の思いを伝えることができました。
こだわった点についてお聞かせください
林:空間に合わせ、「K studio」専用の家具を製作したことです。木の扉やウッドサッシを採用し、キッチンや冷蔵庫収納を設けるなど、アイデアがどんどん生まれ、吊り照明の留め金など建具の製作や施工も自社で手がけました。床材にもこだわり、この磁器タイルを使うために床の高さを変更したほどです。
黒田:設計から関わったため、デザインも色もトータルにコーディネートでき、空間に溶け込む家具づくりができました。また、見えない部分も大切にすることで全体の完成度が上がったと思います。集まる人々が主役になれる空間づくり。この芦沢氏の思いは、カリモクにとって共感できる、新しい発想でした。
社内での働き方に変化は生まれましたか?
林:フリーアドレス制を導入したことで、一人ひとりが自ら考え、行動し、よりクリエイティブに仕事をするようになりました。パソコンをモバイル化したことにより機動力も上がりました。また、ここは、取引先の方や他部署の社員など、いろいろな人が集まり繋がる空間でもあります。「クリエイティブに、モバイルに、コネクトする」をキーワードに仕事に取り組む姿勢が生まれ、結果的に働き方改革につながっていきました。
黒田:激変したと感じています。機動力が上がったことにより、部内のミーティングもですが、他部署とのやり取りも、よりスムーズにスピーディーになりました。海外からのゲストを迎え入れる際にも、おもてなしにふさわしい空間になったと思います。
今後、この経験をどう活かしていきますか?
林:無駄なく効率的な「K studio」の空間と、ここで働く社員たちの姿を通して、オフィスの空間づくりも提案するカリモクの新しい側面を知っていただければと思います。
黒田:「K studio」を見て、驚いて、このような空間をつくりたいと思っていただければありがたいですね。
林:働く空間を創造する姿勢を示し、受注につなげることも、「K studio」を立ち上げた成果のひとつだと思っています。
黒田:私たちも「え?」と驚くようなオフィス設計のオーダーをいただけることを期待しています。

K studio総張工場オフィス

K studioはカリモク家具のオフィス機能を再構築すると共に、来客者に対しブランド力を発信する空間を目指して計画しました。家具と建築を一体として計画し、空間の特性に応じた多様な家具の選定・開発を通して気分や用途に応じて選択可能な様々な居場所を創出。イキイキと利用される様子やそこで発生するコミュニケーション自体が家具会社である施主を体現するライブ・ショールームとなり、家具を通したオフィスのあり方を提案します。

  1. main office
  2. free office
  3. guest room
  4. free office
  5. office lounge

Karimoku Contract Special contents

SPECIAL TALKS

K studio
カリモクのオフィス空間への取り組み

林博行(専務取締役)×黒田大輔(K studioプロジェクトリーダー)

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