FEATURE STORY
EFエデュケーションファースト
東京本社オフィス / EF東京校

多様なシーンに馴染む家具は、
心地よく集い、
交流できる場を創る。

2024年8月、語学教育機関「EFエデュケーションファースト」の新オフィスとスクールが、渋谷の新たな象徴「渋谷サクラステージ」に誕生しました。その教育空間とオフィス空間が一体化した新たな学びの場に、カリモク家具の製品が用いられています。

教育とオフィス、それぞれに異なる機能をもつ空間を一体で手がけたのはカリモク家具として初の試み。このプロジェクトで選ばれたのは、Karimoku New Standard(カリモクニュースタンダード、以下KNS)とKarimoku Case(カリモクケース)の家具です。学びの場にも働く場にも自然と馴染む家具の特性を活かし、人と人のつながりを生む、心地よい交流の場が生まれています。

イー・エフ・エデュケーション・ファースト・ジャパン株式会社
●住所 : 東京都渋谷区桜丘町1-1 渋谷サクラステージ SHIBUYAタワー36階
●公式ホームページ : https://www.efjapan.co.jp/

1965年にスウェーデンで設立された110カ国以上で事業展開する世界最大級の教育機関。世界の主要都市で直営の語学学校を運営しており、語学留学をはじめとした幅広い教育プログラムを提供しています。2024年8月に日本法人の本社オフィスおよびEF東京校を渋谷サクラステージへ移転しました。

EFエデュケーションファースト
畑山 雄海

YUKAI
HATAYAMA

「揺らぎのある空間」をコンセプトに
アジアのハブとなる新オフィスを企画。

カリモク家具の製品を導入された経緯は?
畑山 私たちEFエデュケーションファースト(以下・EF)は、世界中で海外留学やリーダー研修、語学学習、教育旅行事業などを展開しているグローバル企業です。当社では2024年8月に日本法人の本社オフィスおよびEF東京校を渋谷サクラステージに移転することになりました。アジア地域統括ハブにふさわしい家具を検討する中で、カリモク家具と出会いました。
新オフィスを設計する上でのコンセプトは?
畑山 フロアはオフィスとスクールの2つの空間に分かれていますが、念頭に置いたのが「揺らぎのある空間設計」でした。会議室の照明などを見てもらうと、和とは大きく異なるヨーロッパ風のスタイルになっています。そこをピークとして、スクール側に進むにつれて、少しずつ和の雰囲気に変わっていく。こうした空間のグラデーションを作ることを「揺らぎのある空間設計」と呼んでいます。空間のグラデーションを考えた場合、いかにも日本らしいデザインを採用すると、空間に大きな落差が生じ、和と洋のグラデーションをうまく表現できません。そこで、素材などから日本らしさは感じるけれど、決して過度に日本らしいものではない。そんな絶妙なところを狙った空間を作りたいと考えていました。

あらゆる空間に馴染んでくれる
使い方を選ばないデザインが決め手に。

カリモク家具の製品を検討されたきっかけは?
畑山 もう一人の担当者と一緒に「カリモク コモンズ トウキョウ(以下・コモンズ)」を訪れたのがきっかけです。コモンズの家具の使われ方はとても自然で、民家に来たような、生活の中に紛れ込むようなスタイルになっています。私は設計を進めるうえで「スケール感」を大事にしているのですが、コモンズは、家具を入れた後の光景が想像でき、スケール感が分かりやすい。実際に触ったり、座ったりした時に、すごく実感が湧きました。
カリモク家具の製品を採用した一番の決め手は?
畑山 あらゆる空間になじむデザインに魅力を感じたことです。どんな場所に置いても、家具から空間を作り出していける。それがとてもいいと感じました。カリモク家具の製品は、使い方を選ばない柔軟性がある気がしています。実際、新しいオフィスで色々な使われ方をしているのを見ると、常にその場になじんでいて、とてもいいなと思います。

カリモク家具の製品をきっかけに
部署を超えたつながりが生まれた。

家具が置かれたオフィスやスクールの印象は?
畑山 どこか日本らしくもありながら、海外の学校のような雰囲気がしっかりと感じられる。そういう部分が魅力だと思います。普通の日本の家具を置いても、海外の家具を置いても、同じような現象はおそらく起きません。「カリモク家具でしか出せない言語観」というものがあると感じています。建築において、家具は、人が最初に触れて使うものです。何が置かれているかによって空間が決まる。そういう意味では家具はすごく大事なのかなと。主張はするけれど、包括的というか、受け入れやすいものであることが大切だと思います。
生徒さんや職員の皆さんの反応はいかがですか?
畑山 特に家具に関してはすごく評判がいいです。このオフィスに移転したことで、会話も増えました。部署を超えたつながりがたくさん生まれている気がします。生徒さんたちの表情も笑顔ですし、とても気持ちよさそうです。KNSの「Elephant Sofa」の柔らかい肌触りを気に入り、ゴロンと寝転がる生徒もいます。日本人だけでなく、外国人の生徒さんもあんな風にリラックスできるのであれば、きっと世界中のどんな人でもくつろげる家具なのだと思いますね。
Office Space
table:Spectrum High ST(KNS)/stool:Castor Barstool with Backrest(KNS)
School Space
chair:Polar Chair(KNS)
School Space
sofa:Elephant Sofa (KNS)/table:Elephant Side Table(KNS)
Office Space
sofa:N-S03(Karimoku Case)/board:Prop Highboard(KNS)/light:N-PL01(Karimoku Case)
School Space
table:Castor Table(KNS)/chair:Polar Chair(KNS)
School Space
stool:Elephant Pouf Task(KNS)

畑山 雄海yukai hatayama

PROFILE

イー・エフ・エデュケーション・ファースト・ジャパン株式会社
Design Department Manager, EF Education First Japan

都内の建築設計事務所にて勤務後、イー・エフ・エデュケーション・ファースト・ジャパンへ転職。パンフレットや販促物などを手掛けるマーケティング部のデザイナーを務める。本社オフィス・EF東京校の移転プロジェクトでは、フロア全体の設計業務を担当。現在はアジア地域のデザイン業務の責任者として全般を統括する。

EFエデュケーションファースト
Lead Architect, EF Architecture & Design Studio

セバスチャン アヴェンダノ
Sebastian Avendano

コモンズで実際の家具に触れ
新オフィスに最もふさわしいと確信。

コモンズを訪れた際の印象をお聞かせください。
セバスチャン 私たちはいつもプロジェクトで使用する家具を実際に試すようにしています。コモンズでカリモク家具の世界に足を踏み入れ、製品が実際にどう見えるかを確認できたこと、そして何より、快適さを確かめることができたことは非常に有益でした。家具選定を担当するフィリップに訪問時の写真を共有したところ、彼も「カリモク家具の製品がこのプロジェクトにぴったりだ」と確信した様子でした。提供される製品の幅広さを知り、国内生産の理想的な家具を調達できることに興奮していましたね。
プロジェクトを進めるうえで重視した点は?
セバスチャン 世界で最も技術的に進んだ都市の一つにある、この新しいオフィスタワーにしっかりと根ざすこと。同時に、現在の東京を築き上げてきた感覚や伝統を失わないようにすることを大事にしました。何世代にもわたる職人技が作り上げた素晴らしさを、未来に向けてバージョンアップしていく。私たちは、日本ならではの素材やデザインから受けるインスピレーションと、私たちが持つグローバルなアイデンティティを組み合わせることを意識し、それをうまく形にできたと思っています。ぜひこの場所が、訪れる人たちの好奇心をかき立て、世界を探索することを促すゲートウェイになってくれることを願っています。

EFエデュケーションファースト
Head of Interior Design, EF Architecture & Design Studio

フィリップ ロスカ
Philip Losca

カリモク家具は現代的なデザインと
普遍的な要素とのバランスが絶妙。

カリモク家具を採用した理由は?
フィリップ 私たちは、その場所が持つ歴史や文化、特色を取り入れながら、いかにしてEFらしい感覚を持ったデザインにするかを重視しています。その意味でカリモク家具を選ぶことがベストな選択だと考えました。カリモク家具は、現代的なデザインと時代を超えた要素のバランスが絶妙です。例えば、KNSの「Prop Highboard」は、モジュールのデザインや引き戸、素材感などから、日本の伝統家具である箪笥に対する愛情を感じ取ることができます。また、この収納棚ユニットは、職場における重要な機能であるだけでなく、最先端のオフィス空間に木の温かみをもたらしてくれる。「Prop Highboard」を採用したことで、働く人たちのプライバシーを確保しつつ、同時に親密な空間も作り出すことができたと思っています。
実際に家具が設置された空間はいかがですか?
セバスチャン 家具が設置されていく様子は、本当に素晴らしかったですね。カリモク家具の製品は、このオフィスとスクールを活性化してくれていますし、そのおかげで従業員や学生たちは、渋谷の高層からの壮大な体験を快適に楽しむことができています。私たちはこの結果にとても満足しています。Thank you, Karimoku!

カリモク家具株式会社
Karimoku Commons Tokyo

伊藤 允彦
Masahiko Ito

Karimoku Commons Tokyo : 東京都港区西麻布2-22-5
https://commons.karimoku.com

カリモク家具が生み出す空間を
ぜひコモンズで体感してほしい。

EFの方にどんな対応をされましたか?
伊藤 コモンズは、ショースペースだけではなく、オフィスやギャラリーなどの機能を備えた、幅広い活動を目的としたハイブリッドなスペースです。家具を実際に使用しながらカリモク家具の活動をご覧いただくとともに、もの・ことに触れていただける新しいコミュニケーションの場として2021年2月にオープンしました。EFの方々が初めてコモンズにいらっしゃった際には、各家具の世界観や製品のこと、施設の役割などについて幅広くご案内させていただいたと記憶しております。既にカリモク家具をご存知であり、実物をたくさん見て、体験できたことに大変喜ばれている印象を受けました。
コモンズを訪れる魅力は?
伊藤 コモンズには、国産未利用材をデザインと木工技術によって活かした家具が並んでいます。空間自体にも配慮しており、五感でインテリアを感じられるのも特徴です。そうした体験すべてを通じて、EFの皆様に納得して家具を選んでいただけたのだと思います。私たちが現在力を入れている3ブランド「Karimoku New Standard」「Karimoku Case」「MAS」のアイテムが多数展示されていますので、プロフェッショナルの方々にはぜひお客様をお連れいただき、家具やコモンズそのものの空間を体感してもらえたらうれしいです。

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