玉川髙島屋S.C.西館ストリートのリニューアルプロジェクトでは、通りに面したかつて駐車場だった場所が、地域に開かれた誰もが自由に過ごせる空間へと変貌を遂げました。カフェであり、レストランでもあり、休憩所や待ち合わせ場所でもあるような、朝から晩までオープンしているフードコートです。

内外の境界を曖昧にした回遊性のある心地よい空間には、象徴的な左官仕上げのカウンターが大胆に配されています。そこに合わせるキーアイテムとしてKNS（Karimoku New Standard）のバックレスト付きのキャストール バースツールが採用されました。今回のバースツールの素材には、全国的に大きな問題となっているナラ枯れの被害を受けた木材を活用しています。虫食い跡や変色といった個性的な表情はポジティブな魅力として昇華され、周囲の素材の強さに負けることなく、空間に見事に調和しています。

設計：DDAA
撮影：Kenta Hasegawa
納入先：玉川髙島屋S.C.西館ストリート/フードコート「P.」（東京都世田谷区）
2025年

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